簡易版「デジタル エンディングノート」

今回は事務局によるつぶやきです。

相続に関わるお仕事をさせていただき、エンディングノートを書くことの重要性をお伝えしている身でありながら、実は私自身、まだエンディングノートを書いていません。「ちゃんと書こう!」と思えば思うほど、後回しになってしまいます。決して若くない50代。されど、まだ終活に本腰が入らないというのも正直なところです。

ところが、昨年4月に娘が社会人になり、息子に次いで東京に配属となりました。家族が離れて暮らすようになり、「リスクヘッジ」の重要性がようやく自分事として降りかかってきました。「もし夫婦で事故に遭ったら・・・、地震や火事が起きて書類が消滅したら・・・、離れて暮らす子供たちはどうするだろう」そう考えると急に焦り始めました。

そこで、目を付けたのが家族で利用している「グループLINE」です。「トーク」部分に書いてしまうと時間が経つにつれて探すのが困難になるため、グループLINEの中の「ノート」に書くことにしました。

とりあえず「金融機関」「生命保険」「医療保険」「火災保険」「自動車保険」「年金」等、どこに問い合わせればいいのか、社名だけを書き出しました。相続が発生した場合、通帳・保険証書・権利証が無くても何とかなります。大切なことは「プラスの財産やマイナスの財産がどこにあるのか」を明確にしておくことです。

グループLINEの「ノート」だと、家族の誰かがすぐに探すことができますし、書いた本人だけがいつでも修正や加筆ができます。とはいっても、こちらもデジタルの中!
ある程度書き出したらプリントアウトして(あるいはエンディングノートに書き写して)紙ベースで保存しておくと、より安心ですね。

この簡易版「デジタル エンディングノート」は、終活とは無縁の若い世代の方の参考になれば嬉しいです。独身の方、お子様が小さい方など、デジタル世代に万が一があった場合は、ご高齢の方よりも相続が困難になる可能があります。ご家族と共有することで、ぜひリスクヘッジしてくださいね。