夫婦の離婚「3組に1組」は本当? ~俗説も統計分析でも「正解」~

厚生労働省の人口動態統計によると、2020年の婚姻件数は52万5507組。離婚件数は19万3253組。単純に割ると36.8%で、確かに3分の1強となる。36.8%という数字は単に2020年の結婚に対する離婚の比率に過ぎず、人口学的には意味がない。

本当に知りたいのは『35年累計合計離婚率』。夫婦が結婚35年後までに離婚する確率。
2020年時点で、結婚後35年までに離婚する割合をおおまかに計算すると28%。1985年以降結婚した夫婦の3組に1組弱が離婚したことになる。

35年以上で離婚する割合はごくわずか。そもそも高齢になれば、離婚よりも死別が増える。
 
離婚した夫婦の平均同居期間は12年だ。「5年未満」で32.5%。離婚する男女は15年以内に7割近くが別れ、20年、30年と経過するにつれ件数は減っていく。
 結婚が破綻するかは、おおむね15年以内に白黒がつくようだ。

(令和4年5月14日 日本経済新聞より抜粋)

先日4人でゴルフに行ったメンバーのうち、二人は離婚していました。
確率は5割。統計より多いですね。
近い人たちで「シングルファーザー友の会」なるものを作っているみたいですが、メンバーは増えているとのこと。

感覚的にも、私の周りの人たちの3割ぐらいは離婚している感じがします。
離婚再婚が増えると、相続も複雑になってきますので、生前にきちんとした準備が必要ですね。

ちなみに、その友人は50代ですがちゃんと遺言書を書いていました。
もしもの時に、残された家族が困らないように。

(米田貴虎)