マイナス金利解除決定!高齢期にローンが残らないよう、要注意

住宅金融支援機構の調査によると、住宅ローン残高は2022年に約216兆円と過去最多を記録しました。新築マンションの高騰も影響していますが、通常、頭金を2割にしてローンを組むところ、歴史的な低金利のために頭金をゼロにして全額をローンで組むケースが増えているようです。

ところが、多く借りる割には返す額が少ないという「返し渋り」が起きているといわれています。その理由は、年末残高等に一定の控除率を掛けた金額を税額控除する住宅ローンの減税にあるようです。

多く借りているほど控除額も大きいので、繰り上げ返済をしてでも早く返そうというモチベーションが下がっているのかもしれません。

その様な状況下で本日(3月19日)、日銀が金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除すると発表しました。17年ぶりの利上げで、「異次元緩和」が事実上終了したことになります。

現在、住宅ローンを組んでいる人の中で変動金利を利用している人は、全体の約7割いるといわれていますが、金利が上昇すると少なからず打撃を受ける可能性があります。高齢期に多額のローンが残り、老後資金を準備する余裕がなくなるといった事態を避けるためにも、変動金利を利用している方は、金利が上がった場合の返済シミュレーションをして家計の見直しをしましょう。