相続託し「争族」回避

遺言書の作成から保管、遺産の名義変更まで信託銀行が請け負う「遺言信託」が注目を集めている。死後の相続を気にする高齢者が増えているが、手続きは多岐にわたり、当事者だけでは対応できないことが多いためである。

利用者からは「不動産の名義変更から預金の移し替えまですべてを銀行がやってくれた」とサービスに感心する声が上がっている。その対価となる基本手数料は、20~30万円程度で、財産分与に必要な執行報酬は100万円以上かかる。

遺産相続をめぐるトラブルが増えており、回避する手段として関心が高まっている。
(平成25年 日経新聞より)

遺言信託の利点として、自分が亡き後の遺産の名義変更だけでなく遺言書の作成もできる点です。自分で遺言書を作ると、不備がある場合や正しく書かれていない場合があります。

例えば、遺言書に「家を相続する」と書いてあったとしても、建物なのか土地なのか分からず、遺言の不備により相続財産を受け取りそこなってしまう恐れもあります。その点、「遺言信託」では信託銀行が遺言書の書き方を指導してくれるので、心配はありません。また、遺産の内容や相続人の構成に変化がないかどうかを定期的に調査してくれます。

すべて自分でするのは難しいと考えていた方は、「遺言信託」を利用してみてはいかがでしょうか。