認知症 家族出金しやすく ~戸籍や使途 書類提示で~

認知症患者の預金を家族が引き出しやすくなるよう、全国銀行協会は3月中にも各銀行に通達をだす。戸籍抄本などで家族関係が証明され、施設や医療機関の請求書で使途が確認できれば口座からお金を引き出せるよう業界統一の対応を促す。

生命保険業界では、認知症で自分が入っている保険が分らなくなる事態などを想定し、契約の有無を生保15社で横断して調べる実証実験が1月に神奈川県で始まった。財団法人「あなたの医療」(東京・千代田)が契約者や家族の代理人となり、実験に加わる生保に契約の有無を照会して保険金を請求する。病院から診断書を取り寄せる手続きも代行する。

金融機関以外の取り組みとして、NPO法人「りすシステム」(同)は公正証書契約をもとに保証人や任意後見人、死後の事務手続きなどを引き受ける。

(令和2年3月11日 日本経済新聞より抜粋)

「本当に必要なお金が出せない!」
認知症の家族を抱える依頼者から、相談されたことが何度もあります。
「今の法律ではどうしようもないんです・・・」
これまでは、こう答えるしかありませんでした。

しかし、銀行協会がようやく重い腰を上げてくれました!
支払先が明確で、本人にとって本当に必要な所であれば、振り込むことがようやくできるようになります。
最初の頃は銀行窓口も混乱するでしょうが、一日も早く運用を開始してほしいです。

保険の有無を調査するシステムもそろそろ準備が整いそうですね。
これから私も、使用頻度が高くなりそうなサービスです。
(米田貴虎)