一人暮らしの方が『万が一』に備える保険とは?

2024年に自宅で一人で亡くなった方は約7.6万人。そのうち約8割が65歳以上の高齢者であることが警察庁の調査で明らかになりました。核家族化が進む今、「孤独死」は、誰にとっても決して他人事ではない身近なリスクとなっています。

もしもの時、賃貸物件の遺品整理や原状回復の責任は、まず相続人が、次いで連帯保証人が負うことになります。

しかし、「身内がいない」「疎遠や借金を理由に相続放棄をされた」「連帯保証人が先に亡くなっている」というケースでは、最終的に大家さんが多額の費用を負担せざるを得ません。大家さんは家裁に「相続財産清算人選任」の申立てをして費用回収を試みることもできますが、高額な予納金が必要な上、必ずしも全額を回収できるとは限りません。そのため、多くの大家さんが「孤独死保険」に加入して自衛しているのが実状です。

一人暮らしで「周りに迷惑をかけたくない」とお考えの方は、以下の備えを確認してみましょう。
❶火災・家財保険の確認
まずは現在加入中の保険に「遺品整理費用特約」が付いているかを確認しましょう。
❷少額短期保険の活用
入居者向けの「孤独死保険」を検討するのも一案です。手頃な保険料で、清掃や遺品整理の費用をカバーできます。
❸生命保険の活用
遺品整理を託したい人を受取人にした保険を準備し、遺品整理費用として遺す方法もあります。

せっかくの準備も、いざという時に周囲が気づかなければ意味がありません。保険の存在をエンディングノート等に記し、大切な人や管理会社に伝わるようにしておく必要があります。保険の準備は、周りに負担をかけずに自分らしく人生の幕を閉じるための『身支度』なのかもしれません。