保険金の請求代行実験 ~1生保15社 来月から神奈川で~

生命保険会社15社が1月から神奈川県内で、保険金の請求を第三者が代行する実証実験をする。
保険金の請求は本人や親族が行うことが一般的だが、高齢の契約者には負担が大きく、どの保険会社と契約しているか親族でも正確に把握していない場合がある。
財団法人「あなたの医療」(東京)が保険会社への照会や請求、病院からの診断書の取り寄せなどの手続きを代行する。
2019年6月から日本生命保険と第一生命保険が先行して神奈川県内で請求代行の実証をしていたが、1月から規模を大幅拡大して本格的な実証実験に乗り出す。
代行の手数料は入院保険金で5千円、死亡保険金で5万円とする。

(令和元年12月25日 日本経済新聞より抜粋)

平成29年5月をもって、弁護士会照会による生命保険協会への一括照会が終了しました。保険契約がどの保険会社にあるか分からないというケースに、答えてくれていました。
しかし、これは自主的なサービスであったため、人件費の高騰や作業の事務手続きの多さなどが原因で無くなったのでしょう。
それに代わって出てきたサービスが、この保険金請求代行サービスです。
最近、生命保険金の請求の仕方についてどうしたらいいのか?という相談を立て続けに受けました。
「高齢の方が一人で、様々な書類を揃えて定型の書式に間違いなく記入して請求する」というのは難しいと思います。
保険がどこにあるかを調べて、しかも請求代行までしてくれるサービス。
価格は5万円。
さて、高いと感じるか安いと感じるかは、今後消費者が判断することになるでしょう。

(米田貴虎)