遺骨の郵送サービス「送骨」とは?

改葬や分骨、永代供養などで遺骨を遠方に送りたいけれど、ご自身で運べないという方もいるでしょう。そのような場合に利用できるのが「送骨」です。遺骨の郵送は法的に問題ありませんが、送れるのは日本郵便の「ゆうパック」のみで、佐川急便やヤマト運輸では扱っていません。また、海外への郵送も不可です。

ゆうパックで遺骨を送る際は、以下の点に注意しましょう。

【親族の合意】遺骨の郵送には賛否両論があるため、事前に親族間で十分に話し合い、合意を得たほうが良いでしょう。
【適切な梱包】骨壺が入るサイズの段ボールを用意します。インターネットで遺骨用の梱包キットを購入することも可能です。蓋をガムテープなどでしっかり固定します。破損防止のため、骨壺をビニール袋に入れてから段ボールに入れ、緩衝材で動かないように固定しましょう。
【遺骨の乾燥】土から掘り起こした遺骨は水分を含んでいることがあるため、事前に乾燥させるか、ジップロックなどで密封してください。
【必要書類の同封】「埋葬許可証」または「改葬許可証」を必ず同封します。
【送付状への記載】送付状に「遺骨」と明記しましょう。
【事前連絡】郵送先に事前に連絡し、到着日時を伝えてください。
【料金と補償】料金は通常のゆうパックと同様で、荷物の大きさ・重さ・送り先によって料金が決まります。郵送中に紛失しても補償の対象外となります。

墓じまいや改葬が増える中で、ご自身で遺骨を運ぶことが難しい場合、このような「送骨」サービスを利用することも選択肢の一つとなります。