ペットの葬儀代 高額に ~火葬・読経…「家族化」一段と~

大切な家族として丁重に弔いたい。亡くなったペットの葬儀にお金をかける人が増えている。
 
17年飼っていた犬を亡くした50代女性は、火葬の前に読経付きの簡便な式があり、火葬後は遺骨を拾う形式を選び、かかった費用は2万3000円。自治体に依頼すれば500~1000円程度で市から委託を受けた会社に引き取ってもらえるが、自身で葬儀場に連れて行き、遺骨を持ち帰る方法を選んだ。

お墓や終活サイトの「ライフドット」の調査によると、ペットの供養にかけた費用は「1万円以上5万円未満」の人が37.6%と最も多い。ペットの墓の予算も「1万円以上5万円未満」が26.5%と最も多い。

民間によるペットの葬儀は大きく3つ。複数等を同時に火葬する合同葬、1頭ずつ火葬する個別葬、飼い主との別れの時間を設けたり、遺骨を拾ったりする立ち会い葬。

東京動物霊園では、5~10kgの中型なら合同葬が1万9800円、個別葬が2万7500円、立会葬が4万9500円。ペットの遺毛や遺骨、ひげを保管できるケースや写真入りの位牌(いはい)なども充実。

犬の生涯必要経費は244万8千円と、20年に比べ40万円弱増えた。ペットとの生活や葬儀にお金をかける傾向も、人と同様、身近なつながりへの関心の高まりを映しているのかもしれない。

(令和4年8月25日 日本経済新聞より抜粋)

子供の頃、近所で飼っていた犬が亡くなった時、庭に埋めてお墓を作っておられました。
今は火葬が一般化して、土葬をしたという話は聞いたことがありません。
読経付きの葬儀プランも、どんどん増えてきているようですね。

先日お伺いした霊園では、ペットと一緒に埋葬できるお墓が、結構売れているという話を聞きました。霊園の一角にそのコーナーがあり、すでに何十基もありました。
コロナ禍で身近なつながりが、より価値を高めたのでしょうね。

(米田貴虎)