認知症「神戸モデル」 ~無料で認知症診断・事故救済制度~

神戸市では、2019年1月28日より、認知症「神戸モデル」(65歳以上の市民が無料で認知症の診断を受診することができ、認知症と診断された場合に無料で事故救済制度を受けることができる)がスタートしている。
手順は以下のとおり。
1.受診券を申し込む
2.地域の医療機関に受診券を持参し、認知機能検診を受ける。
3.認知症の疑い「あり」の場合、専門の医療機関で認知機能精密検査を受ける。
 保険診療の自己負担分をいったん医療機関に支払い、後日返金申請。
4.認知症と診断された場合、無料で事故救済制度の「4つの安心」を受けることができる。
 ①最高2億円の賠償責任保険への加入
 ②24時間365日コールセンターが対応
 ③GPSかけつけサービス(一部有料)
 ④見舞金最高3,000万円
これらは、個人市民税均等割の上乗せ(1人あたり年間400円)が財源となっている。

<受診券申し込み方法>
下記のいずれかの方法で、氏名・性別・生年月日・住所・電話番号を連絡する。
 ●電話⇒078-333-3330(神戸市総合コールセンター) 
 ●FAX⇒078-322-6047
 ●郵送⇒〒650-8570(住所不要)神戸市介護保険課 診断助成の係
 ●インターネット⇒「神戸市 認知症診断」検索

「認知症診断を受ける前に、後見や家族信託の相談をしたいのですが・・・」
神戸モデルの認知症診断。全国に広まっていきそうです。
4つの安心を得ることができる反面、市民税が高くなりました。
しかし、これから認知症の方が激増していく時代ですので、早めの診断は必要です。
高速道路の逆走や、ブレーキとアクセルの踏み間違いなど、「どうして?」と思う悲しい事故も増えています。
自分が認知症であるということは、誰しも認めたくないことですが、家族の誰かが勧めなければならない状況にあります。
国全体で考えていかなければならない課題ですが、行政のサポートも絶対に必要です。
さまざまな安心サービスがこれからも、どんどん出てきてほしいです。
(米田貴虎)