弔い自ら 元気なうちに

生きているうちに自分の葬儀をする「生前葬」。人生の最後に向けて準備する終活の一環として、シニア層の間で注目され始めた。芸能人が企画して話題を呼んだことはあるが、弔いの形が多様化するなか、一般にも広がりそうだ。

地域社会や家族関係が大きく変わり、葬儀で家族に負担を掛けたくないとする人たちが増えてきたとの指摘もある。ある葬儀会社は「生前葬なら、費用を自身で出し、子供に経済的な負担をかけなくてすむ」と説明する。

(2016年5月17日 日経新聞より)

一昔前とは違い、「死」に対する考え方が変わりつつあり、生前にきちんとご自身の「死」と向き合い家族に負担を掛けさせないよう今のうちに準備(終活)する方が増えている。

実際に、葬儀費用を誰が負担するのかということで、相続が「争続」に発展したケースもある。

そういう意味では、ご自身の最期のフィナーレ「葬儀」は、ご自身が演出し費用も負担することで、もめない相続対策の一つになりえるのではないかと思う。

(作成者 山口)