「相続税って、うちにも関係あるのかな…?」
最近、こんな不安を感じている方が、神戸でも少しずつ増えています。
「うちは普通の家庭だから大丈夫」なんて思っていても、実は思わぬところに“課税ラインを超える落とし穴”が潜んでいることも。特に神戸市内では、不動産の評価額が高めになりやすく、「えっ、こんなに?」と驚くケースも多いんです。
この記事では、相続税がかかるかどうかの目安や、神戸ならではの注意点、対策のヒントまで、やさしくわかりやすくお伝えします。
これを読めば、漠然とした相続の不安が、少し安心に変わるはずです。
1. 相続税って、どういう人にかかるの?
まず、「相続税がかかるかどうか」の基準を簡単にご紹介します。
相続税には、「基礎控除」という非課税の枠があります。
この基礎控除は、
3,000万円+(600万円 × 法定相続人の数) という計算式で出されます。
たとえば、相続人が配偶者と子ども2人の合計3人なら、
3,000万円+600万円×3=4,800万円までの財産は非課税、ということになります。
なので、「財産が5,000万円以上ないからうちは関係ない」と思われがちですが、ここに土地や建物、生命保険、預貯金などを合算すると、意外とこのラインを超えてしまうご家庭も珍しくありません。
2. 神戸の不動産が“思ったより高い”という落とし穴
神戸市内の土地は、場所によっては路線価(相続税評価額)が高く設定されているところがあります。
特に、東灘区や灘区、中央区など人気のエリアでは、
「自宅の土地だけで3,000万円近い評価になっていた」ということも。
さらに、タワーマンションや分譲マンションに住んでいる方も油断はできません。
建物部分の評価が低めに出る一方で、土地の持ち分や他の資産と合わせると、課税ラインをあっさり超えてしまうこともあるんです。
「古い家だから大丈夫」と思っていても、土地の評価が意外と高くてびっくり…というご相談も多く寄せられています。
3. 相続税対策って何をすればいいの?
「じゃあ、今のうちにできることって何かあるの?」
そう思った方、ご安心ください。いくつかの対策があります。
たとえば、生前贈与を活用して財産を少しずつ移していく方法や、名義の整理、不要な不動産の売却、生命保険への加入などが考えられます。
財産の額にもよりますが、家庭の中でお金を回すだけで、数年で相続税がかからない額にすることもできます。
また、「エンディングノート」で財産の所在や意志を整理しておくだけでも、相続時の混乱を防ぐことができます。
ただし、節税を意識しすぎて極端な対策をすると、あとでかえって税金が高くなることもあります。
ご家族で話し合うことも大切ですし、専門家の意見を取り入れるのも安心につながりますよ。
4. 相続税が発生する場合、手続きはどう進める?
もし実際に相続税が発生しそうな場合、やらなければならない手続きがあります。
相続税の申告期限は「相続開始(=亡くなった日)から10ヶ月以内」。
この期間中に、財産の調査・分割協議・申告書の作成・納税をすべて終わらせないといけません。
「税理士さんにお願いすれば大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが、
実際には、戸籍集め・銀行手続き・不動産の名義変更など、税理士の範囲外の作業も多いんです。
だからこそ、最初の段階で「どこに相談すればいいか」「何を優先するべきか」を把握することが、スムーズな相続の第一歩です。
5. 不安なときは誰に相談すればいいの?
「税金のことは税理士?でも、手続きもいろいろあるし…」
そんなときに頼れるのが、相続の相談窓口です。
神戸には、相続を専門にした支援センターや窓口があり、相続手続きや相続税、登記や預金のことまで、トータルで相談できる場所があります。
専門家(税理士・司法書士・行政書士)と連携して対応してくれるところもあるので、ワンストップで進められるのが魅力です。
もちろん、相続手続支援センターでも、相続税の相談や、申告まるごとサポートも行っておりますので、
不安な気持ちをひとりで抱えず、まずは気軽に相談してみてくださいね。
「誰に頼んでいいか分からない」「まず何から聞いたらいい?」という段階からでもOK。
小さな不安でも、一度話してみると、ぐっと気持ちが軽くなりますよ。