「無縁遺骨」4年で2割増 – 1人暮らしの高齢者多く

引き取り手のない「無縁遺骨」が増えている。全国の政令指定都市と東京23区が2015年度に引き受けた件数は約6700件と、11年度と比べると2割ほど多くなった。

1人暮らしの高齢者が多くなり、葬儀する親族が見つからない住民が増えている。

自治体は墓地不足などの対応に追われている。

墓地埋葬法は遺体を埋葬したり火葬したりする人が見当たらない場合、市町村長が行うよう定めている。行き倒れの遺体も発見された自治体に火葬する義務がある。

こうした事例を各市区に聞き取りして集計したものだが、引受数が15年度に最も多かったのは大阪市で2039件。同市の65歳以上の1人暮らし世帯は約20万と政令市で最も多かった。

各自治体は引き受けた遺骨について、一定期間保管した上で合葬する例が多い。

(平成29年6月5日 日本経済新聞より抜粋)

こんな事になっていたのか…。

少し前ですが、死後1年間相続人が見つからなくて放置されていたという案件がありました。

依頼はその相続人であるお子様からで、生まれてすぐに養子に出されたために、亡くなったお母様とは一度も会ったことがなかったようです。

葬儀は市が行い、遺骨も舞子墓苑で合葬されていました。

家の鍵や身の回りのモノは、区役所の倉庫で保管され、取りに伺うと埃まみれで出てきました。役所の人に聞くと倉庫が足りないくらい、遺族が見つからないもしくは引取りに来てくれない遺品があるそうです。

いくら家族の縁が希薄になってきているとはいえ、葬儀もあげない、遺品も取りに行かないとは、同じ家族として悲しすぎます。

安心して天国に旅立つ人が1人でも多くなるように、啓蒙活動を続けていきたいと強く想いました。

(米田貴虎)