高齢者の見守りサービス – 居場所、GPSで確認 / カメラなどで異変検知

今、高齢の一人身の方を見守るサービスがたくさん登場している。

まず、緊急時に簡単に警備会社へ通報できるセコムのサービス「マイドクターサービス」。小型の専用端末を携帯することで、通報もできるし、GPSで居場所を確認し、スタッフが駆けつけることもできる。

スタッフ駆けつけ、訪問型として、日本郵便は「郵便局のみまもりサービス」を13年から開始。まだ、一部地域に限られるが、郵便局員が月1回以上自宅に赴き「話し相手」となり、様子も見てもらい、報告書という結果までついてくる。

NTTドコモの「家のあんしんパートナー」は、離れて暮らす親と連絡が取れず心配なときに、スタッフが訪問してくれ、インターホンや部屋の明かりで在宅かどうかを判断して報告してくれたり、アプリ内臓の端末カメラで室内の動きを検知し、カメラが一定以上、動きを検知しない場合にメールで知らせてくれる。自宅での様子の見守りとして、家電やガスも活躍。

東京ガスの「みまも~る」はガスの利用量を集めて、毎日2回まで家族にメールで知らせてくれるし、象印マホービンはどこよりも早くから「みまもりほっとライン」でポットに見守り役をさせ、同じく、データを毎日2回、メールで家族に届けている。これらのサービスは月額500円に満たないものから、3000円超のものまで、比較的、低価格で気軽に利用できるようになっている。

(2015年12月12日 日経新聞より)

確かに核家族化された社会にあって、親と離れて暮らしている子世代は多いだけに、ニーズを受け、こういった高齢者を見守るサービスが種類も数も増えてきた。それはすなわち、一人暮らしの高齢者が多く、急を要する病気で倒れた場合の孤独死も増えるということだ。

見守りサービスは見守りたい子世代にとっては、頼もしいサービス。見守られる親にとっては、「自分一人でも安心して外出できるようになった」とか、「なんとなく安心」と好意的に思われるか、はたまた、「ずっと監視されているようで、なんだか落ち着かない」となるのか…。

一番大切なのは「基本は家族が面倒をみることだけれども、プラスアルファでどのサービスにしようか?」と双方でよく話し合い、それぞれの家族の形にあった、最適なサービスを選ぶことだ。