個人賠償責任保険のメリット

最近、自転車で歩行中の女性をひいてしまった小学生の親に9500万円の損害賠償を命じる判決が出たというニュースがあり、これをきっかけに自転車事故の加害責任が広く意識されるようになりました。

そういった日常生活の偶然の事故を幅広くカバーするのが自動車保険などに付いている「個人賠償責任特約」です。

この保健は自動車保険のほかに、火災保険の特約で入っている人も多いですし、賃貸マンションの家財保険にもセットできます。また、本人と配偶者、同居親族、別居の未婚の子まで補償されますので、補償が重複している場合もあるかもしれません。

今一度、無駄な保険料を支払っていないかどうか確かめてみてください。

(2015年7月25日 日経新聞より)

個人賠償責任保険は、保険金が無制限とか1億円など手厚いですが、月々の保険料は100円ほどです。ですので、「個人賠償責任保険」という単体での保険ではなく、特約になっています。

日常の偶発事故はオールマイティーにカバーできそうなこの個人賠償責任特約も、他人から借りたものを壊したり、なくしたりして賠償責任を負った場合、保険金は出ません。理由はお分かりですね。不正請求することも考えられるからです。