投信満期金 法定の分割相続分 遺産協議合意前引き出し認めず

故人の投資信託の満期償還金について、遺産分割協議が終わる前に、共同相続人の1人が法定相続分だけを分割して引き出せるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷は、引き出せないとの判断を示した。

同小法廷は、判決理由で「元本や分配金を受け取る権利は投資信託の受益権に含まれており、その権利は相続開始と同時に当然に分割されるものではない」と指摘。

投資信託などの金融商品は、「相続開始と同時に当然には相続分に応じて分割されない」との最高裁判例があり、満期で償還されたお金についても同様の扱いとするとの判断。

投資信託の相続には、原則として遺産分割協議を済ませる必要がある。

(平成26年12月13日 日経新聞より)

今回投資信託の満期償還金について、遺産分割協議を済ませなければ相続手続きは出来ないという判決が出ました。ゆうちょ銀行の定額預金も同じように遺産分割協議が済んでいるか、または全員が同意していないと引き出しができないので、注意が必要です。

普通預金などの場合、遺産分割協議が終わる前に共同相続人の1人が法定相続分だけを分割して引き出すことができるという判例が出ています。しかしながら、実際に手続き先に行くと、金融機関によっては「遺産分割協議書」か「相続人全員の同意書」が無ければ、引き出しができないこともあります。

相続人のうちの一人が単独で法定相続分を引き出しに行く場合は、相続人の間で遺産分割協議がまとまっていないことが多いです。金融機関はこのような遺産分割の問題に巻き込まれるのを防ぐために相続人全員の合意がないと原則は引き出せないとしています。