「遺体ホテル」(故人の安置所)利用じわり

死亡者数の増加と火葬場の減少が起因

家族が、安置された遺体と一緒に数日過ごせる「遺体ホテル」の利用者が徐々に広がっている。

厚生労働省によると、高齢化などで国内の年間死亡者数は増加の一途をたどり、2015年は約130万人と20年間で4割増加した。

一方で、火葬場は同じ期間で半減しており15年度末で全国に約4000ヶ所。火葬まで待たされやすい状況にある。

また、遺族の死生観の変化により、家族葬など少人数で葬儀を済ますケースが増えており、大規模な葬儀に対応する従来型の葬儀会館ではニーズが合わなくなってきている。

遺体ホテルが各地で開業する理由として、小さな部屋を使って開業できるため、ビルや倉庫を転用しやすいなどが挙げられる。

ただ近隣住民が建設に反対する事例もあるため、地域の自治会長や住民を集めた説明会の開催、衛生面を配慮した遺体保冷器の導入、宮型寝台車を使わない遺体搬送、指さし図案の道案内の不使用など、ホテル側は地域住民に配慮する姿勢を示している。

(平成29年2月9日 日本経済新聞より抜粋)

いろんなホテルができるものです。

ハウステンボスにできた「変なホテル」は、ロボットが接客をしてくれることで有名ですが、遺体ホテルも需要が増えるとは。

確かに、焼き場の数は絶対的に足りないと思います。

そして、これからもっともっと火葬を待機する人が多くなりそうです。

追加料金を払えば早く、火葬してもらえるという時代も容易に予想が出来ます。

お金持ちは早くお葬式が出来るけど、お金がないと2週間先の葬儀になるなんてこともおきそうです。

(米田貴虎)