認知症の高齢者462万人

65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は推計15%で、2012年時点で462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で分かった。

認知症になる可能性がある軽度認知障害の高齢者も約400万人いると推計。65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍になる計算で、政府は早急な対策を迫られそうだ。

介護保険のデータに基づき、厚労省が2012年に発表した認知症高齢者数は2010年で280万人、2012年で305万人。今回の調査はそれを大きく上回っている。
介護サービスを使っていない高齢者に認知症の人がいるとみられ、介護体制の整備や支援策を充実させる必要がありそうだ。
(平成25年6月2日 日経新聞より)

高齢化に伴い、今後認知症の人はますます増えてくるだろうと予想されます。「まだまだ元気だから大丈夫」と考える人も多いですが、家族が高齢者の様子を定期的に見ておく必要があります。

認知症と正常な状態の間の方の場合は判断が難しいですが、急にひどくなった場合にそこから介護サービスの手続きをすると待たされることも多く、時間がかかってしまうので注意が必要です。

また、万が一の際に備え、遺言書・エンディングノートの作成や家族に意思を伝えておくことを体調が悪くならないうちにしておきましょう。「まだまだ元気だから」と先延ばしにせずに、元気な時に様々なことに備えておくことが大切です。